2017年7月20日木曜日

LUMIXフォトスクール「クリップオンストロボを使った夜間ポートレート撮影」 @パナソニックセンター東京

前田晴香

にパナソニックセンター東京でLUMIXフォトスクールクリップオンストロボを使った夜間ポートレート撮影」(Internet Archive)を受講しました。講師は森脇章彦先生。モデルは前田晴香さん。

ここのところ森脇先生は東西パナソニックセンターでの午後のセミナーは日没に掛かるようにしているのが特徴です。今回は日没が早くなってきた晩秋にいわゆる「スローシンクロ」を体験するのが講座の目的の一つでした。

午前の講座に引き続き高級腕時計撮影の第一人者 岸田克法先生がポートレート撮影のアシスタントに付くという豪華講師陣でした。

IMG_7038.jpg

ポートレート撮影なので、午前の部のような細かい道具立てはありません。その代わりスタンドに大きなディフューザー(素人の感想です。撮影に必要な大きさに対して大きいという意味ではありません)が一つ。

私の使用機材は:

オリンパスの FL-LM3 はワイヤレス発光でのコマンダーとして使うために例の改造をしたものを持ってきました。i40 がコマンダーに成れないからでした。

前田晴香 前田晴香

自分のカメラのホットシューにフラッシュを付けた、クリップオンの状態で、直射と天井バウンスを体験。

天井バウンスだとちょっと赤くなったり…壁に赤味はなかった気もするのですが、ちょっとホワイトバランスが赤に寄る傾向がありました。ここでは光の感じをみるだけなので、ホワイトバランスを突き詰めることはせずに。

前田晴香 P1090064.jpg 前田晴香

顔に陰影がついた形で撮ってみましょうと、横からフラッシュを当てて陰になる側をレフ板で補ってバランスをとって…

前田晴香

こんな感じに撮れました。

前田晴香 P1090104_DxO.jpg

日が沈んだのを見計らってパナソニックセンター東京の後ろのお台場の橋の方へ。まずモデルさんがちゃんと写る(スローシンクロは意識せず)ように撮る練習。

といいつつ街灯の前に立つことで背景(街灯周辺)も結果的にスローシンクロ的に写る構図にして、背景と被写体の夜景ならではのバランス感覚に気づかせます。

P1090104.jpg

この撮影シーンのスナップのオリジナル(JPEG撮って出し)は上の写真のように受講生は真っ黒。赤いAF補助光が当たっている前田さんと、背後の街灯に露出を合わせています。

この写真のRAWを DxO Optics Pro で現像:

smart lighting:
medium
noise reduction:
種類はPRIME、設定はauto

とするだけで、上の写真のように黒つぶれしていたかのように見えた受講者がほどよく浮き上がってきました。

ISO感度が 800 と低目ということもありますが、これだけ持ち上げてもPRIMEのノイズ処理は巧みですし、GX8 の 20 M センサーはノイズがおとなしいです。

前田晴香

最後はいわゆるスローシンクロ。

本講習で、ここまでは背景が写る写らない(適正露出かそうでないか)は気にしないで、モデルさんの露出だけを気にしていました。絞りはF8〜11に絞ってしまうことで背景は暗くなる(露出不足)ので写りません。

最後にここにきて、絞りを開く方向で加減して(何度か試し撮りして)背後のライトアップされた建物が大体適正露出になるようにした状態で、フラッシュを炊いて撮ることでモデルさんの露出も加減します。

そうやって撮ったのがこの1枚。

前田晴香

スローシンクロの時のスナップ。

画面右上隅に写っているライトアップされた建物が、モデルの前田さんの右肩後ろに写っている建物。

このころは真っ暗になり、ミラーレスの特徴であるLVブースト(ライブビューを増感した)LVFでもモデルさんがよくみえなくなり、さらにAF補助光でもうまくAFしない感じになってきたので岸田先生がLED懐中電灯で前田さんを照らしてピント合わしやすくしています。

一番最後には前田さんの背後からも1灯炊いて輪郭を浮き上がらせる設定にしています。上のスナップ写真で前田さんの後ろにフラッシュが載った三脚がみえます。

画面右隅にレフ板が見えますがこれはモデルさんへのレフではありません。背後に立てたフラッシュへのワイヤレスのコマンド光が前田さんで遮られていてワイヤレス制御出来ないので(発光しない)、コマンド光が届くようにするために反射板(導光板)の役目をさせていました。

「時間だからこれが最後だぞ」と言われてこの「後光つきスローシンクロ」をやったのでみんなかなり入れ込んで撮影したためフラッシュが乱発され、そのため背後のフラッシュへのコマンドが混信したり、充電時間が間に合わなかったりで、うまく発光しなくなってうまく撮れなくなったりしました。

そんなこんなで最後は一同やや興奮気味で撮影を終えたのでした。

今回は

  • 前半、室内でのクリップオン対大型ディフューザーの光の当たり方の違い
  • 後半の(主に)クリップオンでの夜景の撮り方(街灯を利用したり、積極的にスローシンクロ設定で撮ったり)

とフラッシュの効果を印象的に学べた講座でした。

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