2016年12月18日日曜日

ギャラリートーク ー 続・特別展「世界遺産 ラスコー展~クロマニョン人が残した洞窟壁画~」 @東京国立科学博物館

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に上野の国立科学博物館へ「世界遺産 ラスコー展」のギャラリートークに参加しました。担当講師は五十嵐ジャンヌ先生。

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国立科学博物館でギャラリートークを受けるのは初めてでした。

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入場券で常設展もみられるのですが、どうも切符の関係で最初に特別展に入り、そこを出てから常設展と言う流れのようで、するとギャラリートークのために「ラスコー展」へ再入場できないことになります。ギャラリートークがあるので特別に対応してくれそうではありましたが、通常のフローとしては常設展から特別展という流れ方はできないのかな?

ということで、少し早く行けたので常設展をちょっとみてから…と思ったのですが、それはできず再び「ラスコー展」をみることに。

「あれ?こんなのあったっけ?」と言うものが少しあったのですが、展示替えがあるという案内はないので、自分が忘れていたのだと思います。そう考えると、二度来るくらいの余裕がある方が色々目にはいるのかもしれません。

前回撮った写真と見比べると「ここが注目ポイント」のステッカーのデザインが大幅に変わっています。確かに新デザインの方が印象に残りまして、それ故「新しい説明パネルかな?」と思ったほど。あとほんの少しですが配置が変わったような気がします。見やすさというより混んだ時の動線の問題かもしれません。

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集合場所は非常口のために空き地にしてある場所。他の入場者のじゃまにならないように、ということのようです。「そんなに来るのか?」と思いましたが開始前5分くらいでどっと増えました。拡声器を使ってアナウンスもしたので、偶然来ていた人の参加もあったかもしれません。

しかし、逆に考えれば、東京のイベントでよくこの程度の人数で済んだなあとも言えました。空いている奈良でも橿原考古学研究所附属博物館の企画展の説明会などもすごい人が集まります。

ヨーロッパに洞窟壁画は300ほどあるが、ラスコー洞窟は特別:

  • たくさんの色が使われている。とくに紫はほかで使われていない
  • 巨大な画がある
  • 描かれた数が多い(600点ほど)
  • 他の洞窟では考古遺物が出てこないが、ラスコー洞窟では出ている(他の洞窟では後片付けをしているのではないか。なぜラスコー洞窟ではものを残していっていいと考えたのかが謎)

などなど。

  • 絵の具(顔料)は50km離れたところなどから産出したものなど、わざわざ集めている
  • 足場を組むための穴が壁に開いているなど、一人で全てをやっているのではなく、大人数が関わっている
  • 「ネコ科の部屋」のネコ科の動物は耳が丸いのでホラアナライオンだろう
  • 壁を平滑にしていないのはヨーロッパのどの洞窟でも同じ。「平面に描く」という発想がなかったのではないか
  • 洞窟内でトナカイの骨が多数発掘されるが、絵には1頭しか描かれていない。マンモスも生息していて獲物にしていたはずだがこれも一切描かれていない。他の洞窟でも別の動物が描かれていなかったりする。また洞窟に描かれている「記号」が洞窟ごとに違う
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順路の最後のところにある、日本の後期旧石器文化の話。日本は火山灰の酸性の土壌なので、遺物が残りにくいことや消えやすい木製品が多いことなどもあり、考古学的な時代に日本には文化が「あんまりない」と思われがちなところもあります。

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最後の物販コーナーで「ラスコー展ビーフカレー」と「バウムクーヘン」を買ってしまいました。なぜ「ラスコー展」にカレーとバウムクーヘンが売られているのか謎ですが。

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