2016年1月2日土曜日

他社カメラセミナーめぐり @ヨドバシカメラ

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12月23日(水祝)にヨドバシカメラで他社のセミナーがあったので各店をまわって参加してきました。

「彼を知りて己を知れば、百戦してあやうからず」(孫子)ということで、キヤノンとソニーのセミナーへ行ってみました。

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まず、ヨドバシカメラ新宿西口本店でキヤノンのセミナーに出ました。講師は日下潤一先生。

ヨドバシカメラ新宿西口本店マルチメディア館のデジタルカメラ売り場の一角をセミナー会場に改造してあります。ここはこのあと25日のLUMIXの森脇章彦先生のセミナーでもそのまま使われています。

この手のセミナーではめずらしく、午前11時の回があり、合計4回。

私は一眼レフに興味があったので初回11時の回に参加。

しかしEOS Kiss X8iの説明ではなく、オートモードを卒業する初心者向けの撮り方教室でした。ほとんど一眼レフ、EOSは関係ない。

おもしろいな、と思ったのはEOS Kissには「かけっこ」モードとか「お花」モードとかがモードダイヤルにあることです。こんなモードあるんだ…と思ってオリンパスとパナソニックを調べてみました。

オリンパスだと「SCN」(シーン)モードがダイヤルにあり、これを選ぶとさらにどんなシーンかを設定するようになっていました。

パナソニックだとGF7にはモードダイヤルに同じようなものがあり、GM5やGX7などでは「シーンガイド」モードがそれに相当します。GH4やGX8などはEOS Kissの「シーンインテリジェントオート」に相当する「iA / iA+」モードだけです。

iA / iA+には「かけっこ」(動いている子どもを撮る)に相当するモードが見当たりませんが、ISO感度が強制的に「iISO」(インテリジェントISO)になるため、これで自動的に被写体の動きに合わせてISOが変わる(シャッタースピードを上げる)ので意識しないでいいようです。

「シーン」モードというのは全然使ったことがないのですが、めったに撮らないシーンを必ず成功させたいというときには案外便利なのかもしれないなあと思いました。

キヤノンは最上位機種あるいはそのすぐ下のクラスをデモするのではなく、入門機種をデモしてきたのは意外でした。従ってカメラの機能、性能をアピールするのではなくカメラの基本的な使い方を解説してコンデジユーザーあるいはカメラを持っていないユーザーを獲得しようということのように見えます。他社からの乗り換えや、新機種への買い替えということを企図してこなかったのは、業界トップの余裕でしょうか。カメラ(一眼レフ)新規ユーザーをさらに呼ぼうという戦略とは市場の見方が楽観的ということでしょうか、それとも他社ユーザーはもう乗り換えないと言う考えでしょうか。

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つづいて、ヨドバシカメラマルチメディア川崎フルロンでソニーのセミナーに出ました。講師は永田道彦先生。

ヨドバシカメラの告知では、Aマウント機なのかEマウント機なのか、何をセミナーするのか詳細が全く書かれていませんでした。なんとなくα7(α7 IIシリーズ。以下α7と表現)だろうなという感じでした。

はじまってみるとα7。それも撮ってきた4K動画を見せるというデモが半分くらい。

後半で「大口径だからいい」で押しまくって、単焦点レンズをいくつか勧めるお話。ここでも初心者向けということのようで、大口径とフルサイズセンサーだからボケが…というような話はほぼなし。単純に「ほら背景がきれいでしょ」という感じ。α7を素人(コンデジユーザーあるいはスマホユーザー)に買わせることという戦略でしょうか。

ということで、ここでもα7の機能的、性能的な特徴は全くわからず。

両セミナーともアンケートを受けました。そこに所有カメラのメーカー名、モデル名をきく設問がありました。所有メーカーを気にするわりに、両社とも乗り換えを意識したデモとは見えませんでした。このアンケートは販売店が行っているのかもしれません。セミナーと販売店とはよくリンクした方がよい(事前にどんなセミナーをやってほしいか、あるいはどんなセミナーをやるからどんな客が捉まるか)のではないでしょうか。

ちなみに、α7の川崎フルロンではセミナー後ちょっとα7のコーナーを覗いたところ店員から猛烈な売り込みを受けました。こちらが値段をきいたり「こっちとこっちどっちがいいのかな〜?」とか言ったわけでもない(=買うそぶりをみせたわけではない)のにこんなに熱心に売り込みをうけ、値引きまで言って名刺まで渡してきたというのはちょっと人生でも記憶がありません。これはアンケートの結果なのかな?ともちょっと思いましたが「マイクロフォーサーズよりボケますから」とかというようなことは言われなかったので、来た客全てにアプローチしただけかもしれません。

私みたいな素人にまでいきなり「マウントアダプターでいろんなレンズが使えますから」と言ってきたので、α7ってそういう売れ方しているのかな?と思わせました。

私は「未だにフィルムから離れられないおじさん」に見えたのでしょうか?(実際にはフィルムカメラ時代をほぼ全く知らない)

今回セミナーに行く前は、キヤノンのセミナーを受けたら「やっぱ一眼レフだよ!ミラーが動いて光学ファインダじゃないと!」とEOSを衝動買いするとか、ソニーのセミナーを受けたら「やっぱフルサイズにツァイスのレンズだよ!しかもミラーレスだぜ。ソニーだし!」とローンを組んでいたりするんじゃないか、と思ったのですが、そもそも全くカメラの製品としてのお話は無し。

自分で触るのでは自分が知ってることしか分かりません。デモのプロがデモし解説してくれることで「おお、そんなことが出来るのか」とわかるわけです。

メカがある機械は、物理的に動くことで「反動 / 反応」が手に伝わる体験が印象を大きく変えるので、実演して触らせることはWebでカタログみることを超えるアピールになると思います。

また何かのチャンスがあれば今回のキヤノン、ソニー含め各社のセミナーなどを受けてみようと思っています。

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