2015年12月25日金曜日

デジタル風景写真の極意-風景写真の技 @ケンコー・トキナー本社

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12月18日(金)に、ケンコー・トキナー本社で「デジタル風景写真の極意-風景写真の技」(Internet Archive)に参加しました。

講師は鈴木一雄先生。

このセミナー、告知をよく読めばわかることだったのですが鈴木一雄先生の写真教室を一般にも開放した回でした。

ですので、10回シリーズの中の第2回をいきなりうけたのと、ほとんどの人は以前からの生徒さんのようでした。

結果として内容は「風景写真の極意」にはならず、カメラの設定の初歩の初歩に終始、私の期待には沿いませんでした。

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鈴木一雄先生の写真教室はケンコー・トキナーのセミナールームでやっているようで、今回も終わりに次回のセミナールームの空き具合と生徒さんの希望日を聞いていました。

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誰が一般参加なのか私はよくわかりませんでした。生徒さんは名札をつけ、一般参加はケンコー・トキナーの入館証を付けるという違いはあったのですが座っているとほとんど見えず。

私恒例の「カメラチェック」をすると、ペンタックスが3人ほどいてこれはめずらしいなあと思ったところ鈴木先生が熱烈なペンタックスユーザーでした。

しかし、それを考えると逆にペンタックスが主流ともなっていなく、ニコン、キヤノン、フジフイルム、ソニーがいたのでカメラメーカーの種類としては結構ばらけているかなと思いました。先生がペンタックスを薦めたりしないのかな?とちょっと意外に思いました。フジフイルムが二、三人いて、それがちょっと異例かもしれませんが他を見ると大体市場シェア通りということかもしれません。もしかして写真マニアにおけるシェアとしてみるならば、ニコン、キヤノン、ソニー、フジという分布は結構市場通りなのかもしれません。

参加者の年齢は全員高齢。現役世代はいない感じでした。一人遅れてきた女性が相対的には若く、私と彼女だけが目立つような感じでした。

参加者の一人は青森から通っているそうですが、他の人が知らなかったようなのもちょっと意外でした。私が奈良の片岡司先生の教室に通ったようなものかな、と思いました。片岡司先生の教室では初回に全員が自己紹介をしたのでその時先生に「この人東京から来てるから」と言われたのでしたが。

今回はオリンパス OM-D E-M1を持って行きましたが、参加者でミラーレスはフジフイルムの人と私だけだったろうと思います。

先生が基本的にペンタックスの設定しかしらなく、一眼レフ、ペンタックスの話が中心になっていて、ミラーレスは全く顧みられないというセミナーは私は初めてでした。使い込んだ取扱説明書を片手にニコン D810を持っている人を二人は見かけましたし、ここまで圧倒的に一眼レフという「世界」はカルチャーショックを受けました。ペンタックス以外のカメラの設定メニューはケンコー・トキナーの田原栄一さんがアシスト。

私が「ホワイトバランスのプリセットで日陰の場合は…」ときいたら「そんな設定ない。あ、君のはあるの?」と先生に言われてこれまたカルチャーショック。ホワイトバランスに日陰という設定があるのはパナソニックとオリンパスだけなんですか?

「長秒ノイズ除去」と「高感度ノイズ除去」の機能(効果)について実際に自分のカメラで撮ってみてみくらべてみるということをやったのはちょっと参考になりました。今まで長秒ノイズについてはわざわざやってみてノイズをとらない状態というのは試したことがありませんでした。具体的にこんな感じか…と。分かったつもりにならず一度はやってみるというのは大事だと思いました。これは自分一人で部屋の中で出来ることなので、写真教室で指導されるまでもなくやってみるといいなと思いました。

箇条書きに「ア、イ、ウ」と振るというのは私は久々にみました。これって今では、国家試験とかそういうところくらい(=役所)でしかやらないような。今は大抵「1、2、3」か、単に「・」でしょう。これまたちょっとカルチャーショックを受けました。

先生の言葉でメモしたもの:

  • 「ダイナミックレンジ設定」とは例えばニコンの「アクティブDライティング」のこと。ハイライトとシャドー別々に設定出来る場合はハイライトはオンして白飛びにしくくする。シャドーは中レベルにしておき、被写体によっては後からPCでいじれるようにしておくのがよいだろう
  • 長秒ノイズ除去がかかっている間にシャッターチャンスを逃す、捗らないのでオフにして現像でノイズ除去するという考え方もある
  • (風景撮影の場合)ホワイトバランスは「晴れ」が基本。「曇り」は意外ときれいに撮れないので「晴れ」でだめならAWBを選ぶほうがよいだろう。「日陰」も「晴れ」やAWBとちょっと撮り比べてよい方を選んだほうがよい
  • 画像仕上げ(ピクチャースタイルなど)は自分の好みを選んでおく。ただ朝焼け、夕焼けは「風景」がよい。スタンダードだと赤みを消されやすい
  • 視度調整(月に一回)は一日の中でも朝と夕で合わせ直す。夕方になってくると疲れてきて視力が変わっていることがある
  • デジタルの欠点はすぐに後ろ(背面モニター)を見ちゃうこと。しょっちゅう味見しなから料理しているようなもの。集中して撮ること。30分に一回まとめて見るくらいでいい。ただそうすると取り返しのつかない時もあるが(笑)

蛇足ですが「ダイナミックレンジ設定」とは、オリンパスだと「階調」、LUMIXだと「iDレンジコントロール」だと思います。

オリンパスの「階調」は「オート」は普段はちょっと余計な感じです。逆光などダイナミックレンジが広い時だけ「オート」(「標準」以外)を選択するのがいいように思います。

LUMIXの場合はiDレンジコントロールを「オート」にしていてもかなり賢くやってくれる気がします。しかし明暗差が激しいところで意外と控えめに効かせたりしてくるので積極的に「強」などにしてやる方がよい感じもしました。

オリンパスのE-M1ではシャドーを持ち上げた部分が少し不自然な感じがあります。LUMIXでは私の場合LX100を含むそれ以降の機種からかなり自然に持ち上げてくれる感じで割と使える機能に思います。以前だと暗い露出のところではノイズ除去を効かせすぎ(ディテールがかなり削られてる)、明るい露出のところではモスキートノイズみたいなものがでてしまうということがあり使い難い感じに思っていましたが、最近の機種ではかなり自然に処理するように思います。CPU(DSP)の処理能力が上がっているからではないでしょうか。E-M1はLSIの世代的には少し古いわけですので次世代機種では「階調: オート」も大きく改善されているのではないかと期待しています。

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