2016年7月16日土曜日

パナソニック LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH. 到着

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にパナソニック LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH.が到着しました。

ヨドバシ・ドット・コムで予約すると、(東京都に住んでいる私の場合)発売日に配達されます。

残念ながら15日は雨がちでしたし(防塵防滴仕様ではありますが)、時間もなくて撮影はしていません。とりあえず外見を撮影。

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パナソニック LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH. + LUMIX DMC-GX8

フロントキャップ

大きく目を引くのはフロントキャップのデザインがまた変わったことでしょう。もしかすると先日のLEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.辺りから変わっているのかもしれませんが、私はこれらを持っていないので気づいていませんでした。セミナーで試用するさいは基本的にフロントキャップは外されていますし。

このフロントキャップ、パナソニック製品でずっと問題になっていた「なぜか凸型に湾曲していて、フロントキャップを下にして立てられない(不安定)」が解消されて平面になっています。

Xレンズのフロントキャップも平面ですが、これまた一部の人に評判の悪い「赤いX」がついています。私はそれより、光沢があるのがあまり好きではありませんでした。

キャップに刻まれている「LUMIX G」が、グレーのメタリックになり非常に上品になりました。人によっては「目立たないのがいい」と言う感想かもしれません。

ロック外しのつまみの形状が四角くなって少しゴツいデザインになっているのは、オリンパスのPROレンズに付けられているフロントキャップと似ています。

パナソニックはフロントキャップのデザインが何度も変わっています。そのたびに賛否が起きるというのはいただけません。他社はすでに設計のポイントが決まっていて、つまりもう定番の設計ができています。オリンパスはフォーサーズからマイクロフォーサーズに変わるときに一度大きくデザイン変更していますが、マイクロフォーサーズ時代のフロントキャップのバリエーションはレンズのラインに合わせて見た目のデザインを変えたものにみえ、機能的な変化はほとんどありません(ロゴは一貫して銀色だったと思います)。唯一、失敗して直した(?)のはPROレンズ最初のM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROのフロントキャップの形式を「外つまみ専用」にしてしまい、使いにくかったのでしょう(私は使いにくいのでわざわざフォーサーズ時代にあった同径のキャップを使っている)、その次に出たPROレンズ以降は「内外両つまみ式」になっているはずです。

深読みすると、マイクロフォーサーズ以外のレンズは自社のボディーに取り付けられることが決まっています(互換レンズメーカーについては置いておくとして)。ですからレンズキャップが目立つ必要がありません。ボディーに刻んだロゴが目立てばほぼ自動的にレンズのメーカーも決まるわけです。ボディーのメーカーロゴをみてわざわざ、タムロンやシグマを思い浮かべる人はいないでしょう。

ところがマイクロフォーサーズではボディーに、オリンパス、パナソニックの二社(規格の精神から言えば、無限社)が挿さってしまいます。ですからレンズがどこのメーカーなのかが目立つことが「死活問題だ」と営業部門が言うのではないでしょうか?

パナソニックをみていると、単純な意味での「客にわからんじゃないか!」的販売論理が時々出てくるようにみえます。カメラは、しかし、そういう商品ではないと思うのですが… 身に付ける商品、また、趣味性の強い商品というのは、人から見られているということもその商品の価値判断に大きく入っているものだ、と思います。室内に置かれる商品は買い手だけの完全な自己満足で評価されますが、「外に持っていく」商品はそうではありません。

と、いうことをパナソニックの企画や営業の人は、実はどうやってもわかんない人たちなのかな?とちょっと思ったり… Appleやソニーの製品がなぜ売れるのか、書店に並んでいる経済(風)雑誌ですら分析を試みたりするのですから、企業の中の専門部署がそれをやれていないとは思えないのですが、やれてないようにしかみえないときがあります。

「過ぎたるは及ばざるが如し」と言うことわざがあります。私なんかは店の前でメニューを見たりしている時に店員が出てきて「どうぞいらっしゃ〜い」と言ってくると99%帰ります。「私はボタンを押すとお金を払うATMではない」と思うのです。写真という自己表現をする自意識の高い人はなおさらなんじゃないんでしょうか。

技術的には非常によく出来ていて、時には採算はどうなんだろうと感心することもあるLUMIXなのですが、「売る」という部分でどうもベクトルが違う方向を向いているように思う時があります。

フード

一連の写真ではすでに保護フィルターが付いています。この状態でフードをするとフードとフロントキャップがほとんど同じ位置になります。フードは格納用の逆付けが可能ですが、長さの節約という点ではほとんど効果はないと思います。

フードのバヨネットの「食いつき」は非常によく、はめ込むために位置を探るときに、嵌まる位置に来た、来ないはわかりやすいです。またロックするときに回す感触もかなりましです。

LEICAの基準なのか、フードの位置合わせのマークがほとんど見えません。色がついていません。通常白いインクやグレーのインクが付けられるものですが、このフードでは凹ませた彫り込み、それも控えめなもの。真下に隠れる型番も非常に薄い(フードに近い色)で印刷されています。

もともと丸型フードなので、どの位置でロックしても、見た目も、ハレ切り効果も変わりはありません。

パナソニックはフードを必ず同梱しているのは良心的なのですが、このデザインも何転もしています。

ゆるくなってしまう12−35mm型とか、角形と花びら型があったところにさらに花びらの先端をカットしたもの(LUMIX G VARIO 12-60mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.)が出てきたり。

しかもこの12-60mmではフードがバヨネットの溝に嵌っているのか、斜めになってしまっているかが非常にわかりづらい(斜めの状態でねじってしまうと、バヨネットの山が削れてバヨネットがバカになる可能性がある)。そのうえフードをねじってロックするときの回転の感触も切れがないので正しく嵌って回っているのか、斜めに乗り上げてしまっているのかがわからずいつも不安です。

今まで曲がりなりにもバヨネットの具合はよかったのに、なんで12-60mmでは設計が後退するのか…

オリンパスはPROレンズではバヨネット機構の作りは非常によく出来ていて、確実に正しく挿入出来、回していてはっきり「カチンとロックする」感覚が得られます。安いフードでもこの「はまる」「カチンとロック感がする」は守ってます。

LUMIXは、房氏によって電気的(メニュー的)使用感は当初から高い完成度を持っていて、基本的にブレない(改良の必要性もない)ものだったのに、メカは周辺部分になるとブレ過ぎ… まあ、他社はメカはブレないが、メニューとGUIがダメダメなのですから、日本のカメラメーカーは「あちらを立てればこちらが立たず」なのでしょうか… (が、ペンタックスのK-1を触ってみて意外とメニューの設計がそつないなと思いました)

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パナソニック LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH. + LUMIX DMC-GX8

絞り環のクリック感は普通で、他のLUMIX(LEICA)と同じ。フォーカス環の重さは非常にいい感じ。

AF/MFスイッチはパナソニック LEICA共通ですが、このスイッチ形状、使いやすいかなあ…と思うのですが、私は今のところAFとMFを切り替えるということはめったにないのでほとんど触らないスイッチですが。AF+MF機能オンに設定しているのでMFするときはこのAF+MFを使っています。

重さはそれなりに重いです(フード含まず、335g)。

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パナソニック LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH. + オリンパス OM-D E-M1

E-M1にも付けて撮ってみました。なかなかいい感じだと思います。

パナソニックは、短い焦点距離のレンズにはレンズ内手ブレ補正を内蔵しない方針のようです。30mmマクロは手ブレ補正を内蔵していますが、25mm以短のレンズはレンズ内手ブレ補正が内蔵されていません。ですのでボディー内手ブレ補正が効くオリンパスで使うのもおもしろい気がします。

(こうしてみてると、パナソニックのズームは12mmからはじまるものでレンズ内手ブレ補正が内蔵されていることに気づきました。)

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