2015年3月7日土曜日

オリンパスデジタルカレッジ 使い方講座 特別編〜最新機能を使って星空&夜の撮影にチャレンジ! @オリンパスプラザ東京

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3月4日(水)夜、オリンパスデジタルカレッジの「使い方講座 特別編〜最新機能を使って星空&夜の撮影にチャレンジ!」(Internet Archive)を受講しに、オリンパスプラザ東京へ行きました。講師は中村貴史なかむら たかし先生。

最近のオリンパス機の特徴である、LIVE BULB、LIVE TIME、LIVE Composite、インターバル撮影/タイムラプス動画の紹介なのですが、具体例として「星景/星野写真」の撮り方が解説されました。

最後に30分ほど、オリンパスプラザの前に出て先生の実演、各自の実習をする関係か、デジタルカレッジにしては珍しい夜7時からの授業開始でした。

逆に、開始が平日夜7時という関係か背広を着た男性が三人ほど受講していました。会社を定時に退社すると間に合うということだと思います。

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テキストは、夜空の撮影の入門としては非常に具体的かつわかりやすく書いてありました。必要な機材や装備などの準備から書かれています。またこの手の資料としてはめずらしくカラー。作例がカラーで見られます。

通常の懐中電灯は、真っ暗闇では明るすぎ。星空に目が慣れた状態では相当暗い電灯で十分です(これは私も経験があります。人間は相当暗い所でも見えます)。周りの撮影者の迷惑もあります。そこでいわゆるLEDライトに100円ショップで売っている赤のセロハンを被せて、暗い赤い電灯にするのが最適だそうです。 実際に先生のライトを暗い室内で使ってもらい、カメラの目盛などがよく見えることを体験しました。

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夜開講のメリットを活かして(?)、照明を消し、先生お手製の「星っぽく見えるよう穴の空いた箱をかぶせたライト」にMFでピントを合わせる練習からはじまりました。

ピント合わせは広角ほど合わせづらい(ピントの山が見つけづらい)、星をファインダーに入れるには広角のほうがやりすい(望遠でピントが合ってない状態だと星が見つからない。星がないところを見て一生懸命ピント合わせをしていてもピントがあってないだけなのか、星がないのかわからない)ということで広角端で練習。 拡大モードを使ってより正確に追い込みます。この際拡大エリアの設定に「タッチAF」を利用するとワンタッチで星の位置に拡大枠を設定出来るので便利。

望遠で撮りたい場合は、ピントが合ったらズームし再度ピント合わせ(の微調整)。従って望遠単焦点レンズの場合なかなか星をファインダー内に入れるのが難しく慣れが必要になるそうです。

EVFより背面モニターの方が電池を食わないそうです(EVFは遅延を少なくするためにフレームレートが高いため電気を食うとか)。

真っ暗闇で撮影するので背面モニターやEVFの明るさ調整は最も暗く。この設定はカスタム設定で覚えないので手動で上げ下げしてやる必要があります。特に戻し忘れ(明るくし忘れ)て、翌朝写真を撮ろうとしてファインダーが暗い、と驚くことが多いので戻し忘れに注意しましょうと言われました。

また情報表示は全てオフ。画面に情報表示のような明るい表示があると、暗い星が画面に見えないそうです。情報表示をすべて消すとこういう星も画面に見えてくるそうです。

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教室をLIVE TIMEでヒストグラムを見ながら撮影した結果

星は日周運動で動いていくので、まず星が「点」で写るシャッタースピードでの露出の概略を教えていただきました。

まずはカンでその値で一枚撮影して、背面モニターで見てみてそこから露出を合わせるために各種設定を変えていくというデジタルならではのやり方が解説されました。

「点」で撮ることが優先なのでまず、「点」で撮れる範囲でシャッタースピードを変えて露出を調節。「点」で撮れるシャッタースピードを満たしていたらISOを下げていく(ノイズを減らす)。それでも明るい場合は絞りを絞る。

露出については、現場で背面モニターを見てもわかりづらい。ヒストグラムの左1/3辺りに山が来るようにするのが目安。後の現像処理で明るくするのはノイズが増えるので、撮影はアンダーは避ける。露出オーバーの方が現像で暗くするのでノイズが出ないので、露出がややオーバーする程度ならよい。

ということで、ここでオリンパス機の特徴であるLIVE TIME、LIVE BULBで撮っているその場で露出(今撮れている画)とヒストグラムが見える機能を使って撮影の練習。これはオリンパス機ならではと同時にデジタルカメラならではの撮影方法といえます。

室内は明るいのでバルブ(TIME)の時間が5秒程度が適正露出だったため、ヒストグラムと白飛びインジケーターを見ながらシャッターボタンを止めるタイミングが結構難しかったですが、その場で背面モニターで再生して結果を見ながら繰り返すと、数回で上記写真程度の露出の正確さまでいけるようになりました。

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通常の長時間露光
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LIVE Compositeで撮影

最後にオリンパスプラザの前へ出て実習。参加者の各席にマンフロットのミニ三脚が貸し出されていたので、それを持って行き歩道のへりにあるトランスボックスの上にカメラを置いて夜空を撮影してみました。

都心だということと、夜になって雲が出てきてしまったため肉眼だと星が全く見えませんでした。

LIVE TIMEで長時間露光して、辛うじて雲が写るところでビルなどは露出オーバー。しかしLIVE Compositeで1、2分放置しておいたところ、星が幾つか写りました。先生の解説を聞くためにカメラから離れると盗難に会いそうに思い、あまり長い時間の露出が出来ませんでした。 それでも都心でもこんな感じで星が撮れるということがわかったのは大きな収穫でした。

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実習でも熱心に教えていただき、予定の9時半をオーバー。

授業後はいつものように、アンケートに記入し受講者特典のモニター販売クーポンをもらって退出。目の前の地下鉄小川町の駅ではなく、山手線の神田駅へ歩いて行って帰宅しました。

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